グラフや表などで途中を省略したいときに使われる「波線」。
この波線ですが、エクセル上では自分で「作る」必要があります。
今回の h1r0-style.net では、波線をきれいに描く(作る)ちょっとしたコツを解説します。
波線の作り方
トップ画像のように2本の波線と、その間が「白抜き」されている波線の引き方の前に、そもそも「ふつうの波線」引けますか?
コレ、ちょっと難しいんです。
メニューの「挿入」タブから「図」「図形」とすすむと、[線] の仲間の中に「曲線」があります。
この「曲線」をクリックします。
波線の描き方は、波の頂点でクリックする作業を繰り返して描きます。
①でクリックして、②でまたクリックします。
③でまたクリック、④でまたクリック、、、
こんな感じで波線が出来上がります。
これで規則的な波線を作るのって大変ですよね?
こんな時は、エクセルの枠線(目盛線)を利用します。
枠線の縦横の「交点」に合わせてクリックしていくと、きれいな波線が描けます。
また、2本目の波線は、1本目の波線をコピペすることで、曲がり具合がまったく同じ2本の波線が出来上がります。
白抜きの波線の作り方
これまでのやり方で波線を2本作っても「省略線」としては使えません。
2本の波線をグラフに入れるとこうなります。
▲省略された感がない、、、
波線の間を「白抜き」にしないと省略した感じが出てこないのです。
▲ホントはこんな感じにしたい
白抜きの波線を作るには「第三の波線」が必要です。
3本目の波線を「太く・白く」つくり、これを第1、第2の波線で挟めばよいのです。
まず、1本目の波線を作ります。
注)見やすくするためにセルの色をグレーにしています
1本目の波線をコピーして2本目、3本目の波線を作ります。
▲3本の波線ができた
つぎに、3本の波線の横位置を揃えます。
3本の波線をすべて選択した状態で、メニューの「ページレイアウト」タブの「配置」の中にある「左揃え」をクリックします。
▲3本の波線が揃った!
そして、中段の波線を「太く・白く」します。
2本目の波線だけを選択した状態で、「描画ツール」メニューの「図形の枠線」をクリックします。
線の色を白に、太さを任意の太さにします。
▲うまくいくとこうなる
三本の波線の距離を詰めて間隔をなくします。
▲だいたいこんな感じ
最後の仕上げに、3本の波線を「グループ化」して位置がずれないようにしておきましょう。
3本の波線をすべて選択した状態で、右クリックして「グループ化」をクリックして完成です。
▲ひとつの図形として認識された
これをサイズ調整してグラフの上にのせれば、、、
こんな感じになります。
また、グラフや資料によっては3本ではなく、白い波線1本だけでよい場合もあります。
▲白い波線1本だけで見せることも
いかがでしたか?
以上で『エクセルできれいな波線を描く方法』は終了です。
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