エクセルの「スパークライン」をご存じですか?
文字どおり、まるで電気がスパークしているように見える極小の折れ線グラフです。
Google Analytics のカスタムレポートなどを使っている方にはおなじみですね。
逆に「そんな小さなグラフが必要なの?」と思われた方もいるでしょう。
今回の h1r0-style.net では、スパークラインの作成方法と有効な見せ方・使い方について解説します。
スパークラインとは
エクセル上での スパークライン とは、セルの中に表示できる 小さなグラフ です。
その名称は、小さな折れ線グラフが電気のスパークに似ているところからきていますが、実際には折れ線グラフだけではなく 縦棒グラフ や 勝敗グラフ も存在します。
行単位で数値の変化を視覚的に捉えることができるのが特徴です。
スパークラインの作り方
まずは基本的なスパークラインの作成方法から説明します。
サンプルとして下のような支店別上半期売上表を用意しました。
スパークラインの作成手順
- スパークラインを表示させたいセル範囲を選択します。
- メニューの [挿入] タブをクリックして、[スパークライン] セクションにある「折れ線」をクリックします。
- 「スパークラインの作成」というフォームが表示されるので、グラフにしたい「データ範囲」を指定します。
▲セルB3~G9を選択する - OK をクリックするとI列にスパークラインが入ります。
スパークラインの種類の変更
スパークラインの種類を縦棒グラフに変更したいときは、上の手順を繰り返してスパークラインの種類を「縦棒」にすると簡単にスパークラインの種類が変わります。
スパークラインの効果的な見せ方
スパークラインを配置する場所
スパークラインの作り方は理解できたものの、スパークラインを配置する場所 についてお悩みの方もいるでしょう。
上のサンプルの配置は間違いではありません。皆さんが作成している資料のスペースに余裕があるのなら。
「小さいグラフ」にはもっと効果的な使い方があります。
スパークラインを別シートに表示
資料のスペースの都合上、各支店の上半期「合計」しか表示ができない。
そんなときに6か月間の推移のイメージを小さく表示させるのに スパークラインはとても役に立ちます。
下の会議資料サンプルは、紙面の一角をつかって支店別の上半期売上合計額と、それに加えて6か月間の推移をスパークラインのみで表したものです。
▲推移データはスパークラインにおまかせ
月別売上げの 詳細データは別シートに作成 しておいて、スパークラインのみ会議資料用のシートに表示 させるのがポイントです。
以上で『エクセルのスパークラインの作成と効果的な見せ方』の解説は終了です。
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