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エクセル「もし~なら」IF関数の使い方 Part 1|もしセルが空白なら

エクセルの IF関数 では「もしなら〇〇、そうでなければ××」のように、セルの値を条件分岐で変化させることができます。

『80点以上なら “合格” そうでなければ “不合格”みたいに。

数字や文字列以外にも、「もしセルが 空白 の場合は~」といった条件にも対応できます。
条件部分も「and」だったり「or」だったり、複雑な条件も指定でき、応用の幅がとても広いのも IF関数 の特徴です。

そこで h1r0-style.net では、今回と次回の2回にわたり 関数のキホン中のキホン、IF関数の使い方 をごく一部ですが紹介します。



条件式「もし~なら」

IF関数とは

IF関数とは、論理式の結果(真偽=TRUEかFALSE)に応じて、指定された値を返す関数で、その書式は;

= IF ( 論理式, [真の場合], [偽の場合] )

のように表されます。

論理式の部分が「もし~なら」、[真の場合]の部分がその条件に合ったときの処理、[偽の場合]の部分が条件に当てはまらなかったときの処理です。

IF関数の使い方(基本パターン)

下のようなサンプルを使います。80点以上が合格です。


▲C列で合否判定を表示させる

上で述べたIF関数の書式に従って、セルC2に数式を入れると数式は;

=IF ( B2>79, "合格", "不合格" )

となります。
セルB2の値が80以上(79を超える)の場合は「合格」という文字列を表示して、その条件以外は「不合格」にするという意味です。


もしセルが空白なら

もしセルA 1が「空白」なら、という場合「空白」はどのように表すのか?

空白は ""(ダブルクォーテーション)で表します。

下の例の場合、セルC2に入る数式は;

=IF (B2 ="", "未入力", "" )

となります。
セルB2の値が「空欄」であれば、セルC2に「未入力」と表示させます。


▲セル~に「未入力」と表示された


もしAかつBなら

つぎは条件が「AかつB」という場合の IF関数の応用例です。

AND関数との組合せ

下のようなサンプルを使います。
メアド(B列)の登録があり、かつメルマガを希望する(C列)場合のみ「配信対象」(D列)とします。


▲B列が空欄ではなく、かつC列が「希望」の場合「配信対象」にする

この場合、セルD2に入る数式は;

=IF ( AND ( B2<>"", C2="希望" ), "配信対象", "" )

となります。
ここで IF関数と組合わせて使われているのが AND関数 です。

AND関数とは、全ての引数がTRUEのときTRUEを返す関数で、、、と述べると難しいのですが理屈は超カンタンです。
書式は;

=AND ( 論理式1, [論理式2], ... )

となり、ANDのあとのカッコの中に入る条件がすべて「かつ」として条件設定されます。

IF関数の中に入ると、『もし(AND関数の論理式が全て当てはまれば)~~、そうでなければ~~』という条件式になります。
サンプルでの結果は下のようになり、メルマガの「配信対象」は3件抽出されました。


▲AND関数で指定された条件を満たした3件が抽出された


もしAもしくはBなら

つぎは条件が「AまたはB」という場合の IF関数の応用例です

OR関数との組合せ

下のようなサンプルを使います。
セミナーA・Bの受講希望者のリストですが、AまたはBどちからを受講希望していればD列を「Y」とします。


▲A、Bどちらかを希望していればD列は「Y」とする

この場合、セルD2に入る数式は;

=IF ( OR ( B2="希望", C2="希望" ), "Y", "N" )

となります。
ここで使われるのは OR関数です。

OR関数とは、理屈は前述の AND関数と同様で、いずれかの引数がTRUEのとき、TRUEを返す関数です。

AND関数が「かつ」で、OR関数が「または」の条件式で使用されます。

さて、サンプルの結果を見てみると下のようになります。

次回は、「もし~(文字列)を含むなら~」という条件設定を IF関数と ある関数の組み合わせで実現します。
お楽しみに。

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