エクセルで入力フォームを作成するのはよくあることです。
そのフォームに、「時刻」の入力欄を設置するときに「15分単位」「10分単位」でしか時刻を入力できないように規制したいことありませんか?
今回は、時刻の入力を「15分単位」に規制する方法をピックアップします。
15分単位で入力させる規制をかける
下の入力フォームを使って説明します。
セルC2に入力できる時刻として「15分単位」という規制をかけます。
この記事にたどり着いた方は、おそらく「入力規則」の機能そのものはご存知だけど「15分単位」という規制のかけ方がわからないのではないでしょうか?
「15分単位」の入力規則には2つの関数を使います。
入力規則の使い方
メニューの「データ」タブの中にある「入力規則」をクリックします。
▲[入力値の種類(A)] は「ユーザー設定」にして、[数式(F)] に以下の数式を入力します。
数式の解説
要は、入力された時刻の「分」を「15で割りきれる数」に限定したのです。
ここで使用したのが MOD関数 と MINUTE関数 です。
MOD関数
MOD関数とは、数値を除算した剰余を返す関数です。
つまり、割り算したときの「余り」 を教えてくれる関数です。
書式は;
のように表されます。
MINUTE関数
MINUTE関数とは、その名称のとおり「分」を 0~59の整数で返す関数です。
つまり、「日時」や「時刻」のなかで「分」だけを切り出してくれます。
書式は;
のように表されます。
つまり入力規則に設定した数式は、「分」を15で割ったときの余りが 0になる (=15で割りきれる) という意味になります。
エラーメッセージを設定する
つぎに、15分単位ではない時刻がセルに入力された場合の対策として、エラーメッセージを設定して正しい値の入力にユーザーを誘導します。
先ほど数式を設定した「データの入力規則」のフォームにある「エラーメッセージ」タブを開きます。
「タイトル(T)」と「エラーメッセージ(E)」に適切なことばを入力してOKをクリックすれば完成です。
エラーメッセージを設定しておくと、15分単位ではない時刻が入力されたときに下のようなメッセージが表示されます。
以上で『エクセルに15分単位でしか入力できないようにする方法』は終了です。
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