今回ピックアップするのは、エクセルで最大値が表示されているセルを探して、その「行全体」に色をつける方法。
最大値のセルだけ色付けするのはカンタン。
でも、その行全体に色をつけるとなると「・・・・・・」。
数式(関数)と条件付き書式をつかった方法を紹介します。
数式をつかった条件付き書式
トップ画像とおなじ表を使って説明します。
▲C列に入力されている金額はパッと見では最大値を探しづらい
まず、色付けのセル範囲を選択します。
▲セルA2からD6まで選択
メニューの「ホーム」タブにある「条件付き書式」をクリック。
サブメニュー「新しいルール」へとすすみ
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択。
[次の数式を満たす場合に値を書式設定 (O):] に、以下の数式を入力します。
※数式には3つの関数が使われていますが、それらについては後述
さらに、条件に当てはまったときの書式(セルの塗りつぶし)を設定すると、以下のような画面になります。
「OK」をクリックすれば完成です。
▲C列の最大値の行全体に色がついた!
数式の意味を理解したい方は以下をご覧ください。
MAX関数 / MATCH関数 / ROW関数
MAX関数
指定されたセル範囲の最大値を返す MAX関数 は皆さんご存知ですね。
セルC2からC6の範囲で最大値を求める場合、数式は;
となります。(セル範囲は絶対参照にしておきます)
MATCH関数
MAX関数で求めた最大値が「表のどこ(何番目)にあるか?」を教えてくれるのが MATCH関数 です。書式は;
のように表現されます。
これを、前述の MAX関数 と組み合わせると、数式は以下のようになります;
数式を翻訳すると
という意味です。
答えは「3(番目)」ですね。
ROW関数
ROW関数は、エクセルの行番号を返す関数でこちらもおなじみ。
上の表のA列「No.」の数字と一致させる数字を求めるには;
となります。行番号からヘッダー行を1行分引いた数、という意味です。
これらを踏まえて、条件付き書式に入力した数式を見てみましょう。
この数式を翻訳すると
という意味です。
どのセルも行番号は持っているので、行番号から1引いた数が「3」になれば書式が変更になる仕組みです。
以上で『エクセルで最大値がどこか探す|その行全体を色付けする方法』は終了。
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