ランダムな数字（乱数）を発生させることができる関数と言えば RAND関数 や RANDBETWEEN関数 ですね。
実はこれらの関数は数字だけではなく、例えばパスワードのような「ランダムな文字列」の作成にも応用することができます。
今回の h1r0-style.net では、ランダムな文字列を作成する関数技をピックアップします。
ランダムな文字列を作成する
サンプルとして8ケタのパスワードを作成します。
まず、下のような環境を作ります。
セルA2にはパスワードとして選択可能な文字を入力しておきます。
▲セルA5からH5までのセルにランダムな文字を発生させる
ランダムに文字を抽出する関数たち
8ケタのパスワードを作成するためには、複数の関数を使います。
RANDBETWEEN関数
ご存知の方も多いかと思いますが、任意の範囲で乱数を発生させることができる関数が RANDBETWEEN関数 です。
書式は；
のように表されます。
「RAND」はまさに「ランダム（Random）」の先頭4文字です。
MID関数
RANDBETWEEN関数と合わせて使うのが MID関数 です。
MID関数とは、文字列の指定された位置から指定された数の文字を返す関数です。
こちらの書式は；
ちなみに先ほどの RANDBETWEEN関数は、MID関数の「開始位置」の部分に入れ込みます。
LEN関数
さらにもう一つ使用される関数が、LEN関数 です。
LEN関数とは、文字列の長さ（文字数）を返す関数です。
書式は；
のように表されます。
この LEN関数は、セルA2の文字数を算出するのに利用して、RANDBETWEEN関数と組み合わせて使用します。
パスワードを作成してみる
では、実際にセルA5からH5のセルに数式を入力します。
セルA5からH5のセルには 全く同じ数式 が入ります。
セルA5からH5のそれぞれのセルに入る数式は；
上の数式を翻訳すると；
『セルA２の中から 開始位置を RANDBETWEEN関数で無作為に選び、そこから１文字だけ抜き出せ』
といったところでしょうか。
※セルA2を指定する部分は絶対参照（$A$2）にしておきます。
この数式をセルA5に入力すると、、、
▲小文字の「r」が選ばれて表示された
RAND関数やRANDBETWEEN関数は シートが更新されるたびに返す値が変わるため、コロコロと数字が変わります。
このセルA5の数式をセルH5までコピーすれば完成です。
▲すべてのセルにランダムな文字列が作成された
パスワードに限らず、ランダムな文字列を発生させたいときにぜひ応用してみてください。
『エクセルでランダムな文字列を作成する関数技』は以上です。
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