今回は、エクセルの 数字を文字列に変換する方法です。
「123」を「00123」のように「ゼロ埋め」表示させたいときなどは、数字を文字列として扱うワザを知っていると便利です。
関数を使って他の文字列と結合させて桁数を揃えるケースについても解説します。
数字を文字列に変換する
下のサンプルを使って説明します。
A列には連番を振っているのですが、資料の性質上「0001」「0002」... のように桁数を4桁に揃えたい。
ところが セルA2に「0001」と入力すると、通常は先頭の「000」が消えて「1」と表示されます。
▲0001と入力してEnterを押下すると、、、
▲ 1になってしまう
これを「0001」と表示させるには、数字を文字列として表示する方法があります。
書式設定を「文字列」にする
A列を選択した状態で 右クリックして、右クリックのメニューから「セルの書式設定」をクリックします。
つぎに「表示形式」を「文字列」に指定します。
これでA列に「0001」と入力すると「0」が消えることはなく、数字が文字列として表示されます。
▲文字列として表示された
関数を使って数字を文字列に変換する
さて、上の例はセルの書式設定を使って入力した数字を文字列に変換するものでしたが、関数を使って数字を文字列に変換することも可能です。
下のサンプルは、A列の連番をB列にはゼロ埋めで文字列として表示さるパターンです。
▲A列の数字をB列で文字列変換
TEXT関数をつかう
ここで使用するのが TEXT関数 です。
TEXT関数とは、数値を指定した書式で文字列変換する関数で、書式は;
のように表されます。
サンプルのセルB2に入る数式は;
ここで重要な「表示形式」ですが、ゼロ埋めで4ケタにする場合は "0000" となります。
数値のままゼロ埋め表示する
『数字を文字列に変換する』という今回のテーマから外れてしまいますが、書式設定をうまく使えば 数値のままゼロ埋め表示して あたかも文字列のように見せることが可能です。
このメリットは、ゼロ埋めで表示されていても「数値」として認識されているので、そのまま計算に使える ところです。
書式設定で数値のまま文字列のように見せる
A列を選択した状態で 右クリックして、右クリックのメニューから「セルの書式設定」をクリックします。
つぎに「表示形式」を「ユーザー定義」に指定します。
「種類」の部分に手入力で 0000 と入力してOKボタンを押下します。
▲手入力で 0000 を入れる
すると、セルA2に「1」と入力するだけで、セル上の表示は「0001」となります。
▲ふつうに「1」と入力しても、、、
▲「0001」と表示されるが数式バーの中は「1」のまま
繰り返しになりますが、セルには「0001」と表示されているものの数値として認識されているので、数式バーには普通に「1」が表示されているのが特徴です。
さらに、文字列ではなく数値なので、A列の値は計算に使うことも可能です。
文字列と数字を結合させて桁数も揃える
最後におまけですが、文字列の入力されているセルの値と数値のセルの値を 結合 させる方法にも触れておきます。
下のサンプルのC列は、A列の値とB列の数値をゼロ埋めで4ケタに揃えたものを結合しています。
こちらは前述の TEXT関数を応用したものです。
セルC2に入る数式は;
TEXT関数をうまくつかえば色々と応用が利きます。
『エクセルの数字を文字列に変換する方法』は以上です。
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