「アクティブセル」とは、現在選択されているセルのこと。
アクティブセルやその行・列に色がつくと視認性が向上し、大きな表をつかった作業時にはとても便利です。
そこで今回は『アクティブセルの行と列に色をつける方法』です。
アクティブセルの行と列に色をつける
アクティブセルの行と列に色をつけるには、「条件付き書式」と「VBA(マクロ)」を組み合わせます。
「えー、VBAぇ!?」とげんなりした方もいらっしゃるかも知れませんが、VBAはほんの1行書き込むだけのシンプルなもの なので頑張りましょう。
条件付き書式を設定する
下のサンプル表を使います。
▲アクティブセルがハイライトされると嬉しい状況
まず、表のセル範囲を選択します。
▲セル範囲を選択
メニューの「ホーム」にある「条件付き書式」をクリックして「新しいルール」を選択します。
ダイアログが表示されたら、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
ダイアログ下部の「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の数式バーに、以下の数式を入力します。
数式の翻訳
「『行番号が選択したセルの行番号と一致する』OR『列番号が選択したセルの列番号と一致する』場合に書式設定する」、という意味です。
つぎに、条件に合致した場合の書式を設定します。
サンプルの場合は「塗りつぶし」を薄いグリーンに設定しました。
▲数式の条件を満たした場合の書式を設定
「OK」をクリックすると、その時点でアクティブセルの行と列が薄いグリーンでハイライトされます。
▲その時点でのアクティブセルに色がついた
さらに、アクティブセルだけを別の色にしたければ、もう一度表全体を選択した状態で もうひとつ条件付き書式を追加設定します;
最初に設定した数式とは、OR/AND が違うだけです。
数式の翻訳
「『行番号が選択したセルの行番号と一致する』AND『列番号が選択したセルの列番号と一致する』場合に書式設定する」、という意味です。
条件を満たした場合の「塗りつぶし」は、薄いグリーン以外の色を選択します。
▲アクティブセルには薄いイエローを選択
▲2つの条件付き書式を設定した状態
設定が完了すると、アクティブセルは以下のように表示されます。
▲アクティブセルだけは別な色でハイライトされた
ところが!
別のセルを選びなおしたときに、ハイライトが変わりません。
▲セルE5を選択しても、ハイライトがついてこない!
キーボードの「F9」を押して画面の更新をすると、ハイライトが更新されますが「こうじゃない!」という状況になります。
そこで「VBA」の登場です。
VBAのコードを書き込む
VBAを登録する場合、ファイル保存時の拡張子は通常の「.xlsx」ではなく「.xlsm(マクロ有効ブック)」で保存してください。
VBAに書き込む内容は『アクティブセルが変わったら画面の情報を更新してね』ってことだけ。
シート見出し(サンプルでは「Sheet1」と書いているタブ)上で右クリックします。
右クリックメニューの「コードの表示」をクリックします。
VBAのコード編集の画面が表示されるので、以下のように設定します。
赤枠&赤線部分に注意してください。
赤枠:「 (General) 」→「 Worksheet 」に変更する
赤線: Target.Calculate と入力する。
実質的に入力するのは、Target.Calculate の一行のみです。
保存をすれば完了。
ワークシートに戻って、アクティブセルを変更してみましょう。
アクティブセルが変わるたびに、ハイライト部分が変わるはずです。
これが、別のセルを選択すると、、、
こうなる!
『エクセルでアクティブセルの行・列に色をつける方法』は以上です。
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