エクセルの セル内で改行する「関数」はご存じですか?
関数を使わない場合は、ALT + Enter キーで改行できますよね。
では、「数式が返した答えを改行する」にはどうすればよいでしょうか?
それには「改行のための関数」が必要です。
今回は、関数 を使ってセル内で 改行する方法について解説します。
関数を使った改行
下の例は、複数のセルに入力された情報をひとつのセルにまとめて表示するケースです。
セル A4 は、関数 を使い セルA2・B2・C2 に入力された3つの値を連結し、さらに年齢の後で セル内改行 させています。
▲セルA4(緑の枠線内)はセル内で改行されている
さて、セルA4の セル内改行 はどよのうに行われているのでしょう?
複数セルの値をつなぎ合わせる方法
改行のまえに軽く触れておきたいのが、複数のセルに入力された値をつなぎ合わせ、ひとつのセルに表示する方法です。
複数セルの値をつなぎ合わせる方法は2つあります。
ひとつは、"&" を使ってつなぐ方法;
=A2 & B2 & C2
のうようなイメージです。
もうひとつは、CONCATENATE関数 を使う方法です。
CONCATENATE関数
CONCATENATE関数とは、複数の文字列を結合して1つの文字列にまとめる関数で;
のように表されます。
=CONCATENATE (A2, B2, C2)
のようなイメージです。
実は上の画像にあるサンプルも CONCATENATE関数を使っています。
改行する関数
CHAR関数
では、実際にセルA4に入っている数式を見てみましょう。
年齢の部分を少し加工しているので数式が長くなっていますが、セルA4の数式を見てみると;
よく見ると、3番目に CHAR関数 が使われています。
1.A2 → セルA2の値
2." (",LEFT(B2,2),")" → セルB2の値を左から2文字抜き出してかっこで挟む
3.CHAR(10) → ここが今回のキモ!改行させる CHAR関数
4.C2 → セルC2の値
CHAR関数は、その直後に任意の引数を入力することで、それぞれのコードに対応する文字が返されます。
サンプルで使用された、CHAR(10) の引数「10」は改行を表します。
セルB2とC2との間に CHAR(10) を連結することにより、セル内での改行を可能にします。
CHAR(10) で改行できないときの対処
最後に、CHAR(10) を使ったのに改行ができないときの対処法を記しておきます。
実は上のサンプルでも、CHAR関数 を入力した直後は改行されていませんでした。
▲CHAR(10) を入れても改行できない!?
セルの書式設定をチェック
こんな時は「セルの書式設定」をチェックします。
▲右クリックから「セルの書式設定」へ
[配置] タブの「文字の制御」セクションをチェックします。
「折り返して全体を表示する」のチェックがはずれていると思いますので、そこにチェックを入れて [OK] をクリックします。
▲「折り返して~」にチェックを入れる
これで改行できない問題は解決されるはずです。
以上で、『エクセルのセル内で改行する関数の使い方』は終了です。
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