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エクセルの CELL関数の使い方

今回は、前週にお約束していた CELL関数使い方について詳しく解説します。

CELL関数を使うシーンはそう多くはないと思いますが、覚えておくといざという時に役に立つ関数のひとつです。



CELL関数の使い方

CELL関数とは、対象セルの書式設定や位置など様々な情報を得ることができる便利な関数です。
書式はシンプルで;

CELL( 検査の種類, [参照] )

のように表されます。

CELL関数の検査の種類と戻り値

「検査の種類」を使い分けることで様々な情報を得ることができるのですが、すべてを覚えるのは大変なので以下にまとめます。

検査の種類 戻り値
"address" セル参照を表す文字列
"col" セルの列番号
"color" 負の数を色で表す書式がセルに設定されている場合は [1]、他は [0]
"contents" セルの値
"filename" 「対象範囲」を含むファイルのフルパス ※シートが保存されていない場合は空白文字列「""」
"format" セルの表示形式に対応する文字列定数(文字列定数は次の表Aを参照)
"parentheses" 正の値またはすべての値をかっこ「( )」で囲む書式がセルに設定されている場合は [1]、他は [0]
"prefix" セルの文字列に対応する文字列定数 (文字列定数は次の表Bを参照)
"protect" セルがロックされていない場合は [0]、ロックされている場合は [1]
"row" セルの行番号
"type" セルに含まれるデータのタイプに対応する文字列定数 (文字列定数は次の表Cを参照)
"width" セルの幅を整数で返す ※セルの値は標準のフォントサイズの文字が何文字入るかで表される

【表A:引数「検査の種類」に「"format"」を指定したときの戻り値の例】

表示形式の例 戻り値   表示形式の例 戻り値
標準 G 0. 00E1+00 S2
#?/? G yyyy/m/d D1
0 F0 yyyy"年"m"月"d"日"
#, ##0 , 0 ge. m. d D4
0. 00 F2 ggge"年"m"月"d"日"
#, ##0. 00 , 2 mm/dd D5
¥#, ##0_):(¥#, ##0) C0 h: mm: ss AM/PM D6
¥#, ##0_):[赤] (¥#, ##0) C0- h: mm AM/PM D7
0% P0 h: mm: ss D8
0. 00% P2 h: mm D9

【表B:引数「検査の種類」に「"prefix"」を指定したときの戻り値の例】

配置 戻り値
左揃え 単一引用符「'」
右揃え 二重引用符「"」
中央揃え キャレット「^」
両端揃え 円記号「¥」
その他 空白文字列「””」

【表C:引数「検査の種類」に「"type"」を指定したときの戻り値の例】

表示形式の例 戻り値
空白 b(Blank の頭文字)
文字列定数 l(Labal の頭文字)
その他 v(Value の頭文字)
POINT「検査の種類」に「"format"」「"parentheses"」「"prefix"」「"protect"」「"Color"」を指定した場合、あとから「対象範囲」の表示形式や配置、ロックの設定を変更したときは、「F9」キーを押下して再計算を実行して戻り値を更新する必要があります。

以上で『エクセルCELL関数使い方』は終了。
その他の関連記事と合わせて仕事や趣味に役立ててください。

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