書式 EXCEL&VBA

エクセルの書式「#,##0」の「#と0の違い」を知っていますか?

エクエルで「#,##0」のような数値(通貨)の 書式記号 を一度は使ったことがある方は多いかと思います。

でも、この書式を使ったことがある方で「#」と「0」の違いについて理解できている方はどれくらいいるでしょうか?

今回は、書式記号の「#と0の違い」という素朴な疑問にメスを入れたいと思います。


書式記号の#と0

冒頭で述べた「#,##0」のような書式記号は、書式設定の「ユーザー定義」の画面で確認できます。

任意のセルの書式設定を「#,##0」と設定した場合と「#,###」と設定した場合とではどのような違いが生じるのでしょうか?

まずは数値の書式記号について確認してみましょう。

数値の書式記号

下の表は、数値を表す書式記号の一覧です。
パターンは多いのですが、ひとつひとつの記号の意味を理解すればあとは組合せの問題なので簡単です。

【数値の書式記号】
記号 説明
0 「0」の数よりも数値のケタ数が少ない場合、そのケタを「0」で埋める
#  「#」の数よりも数値のケタ数が少ない場合「0」を補わなずそのままの数値を表示する
?   「?」の数よりも数値のケタ数が少ない場合、スペースで補う
.(ピリオド)  小数点を表す
,(カンマ)  3ケタ区切りの記号を表す
書式記号の末尾(右端)に付けるとケタ数を千単位で表示する
%  パーセント表示にする
/  分数を表す
E, e 指数を表す
文字列を表す

実際のセルに表示される#と0の違い

上の表の説明によると、セルの値がゼロのときの処理に違いが生じるようです。

下の表で実際のセルの表示を確認してみました。

セルB2にもB3にも「0」が入力されているのですが、実際のセルの表示には違いが生じています。

書式が「#,##0」の場合は、そのケタを0埋めするためセルB2には「0」が表示されています。


▲セルには0が表示される

一方、セルB3の書式は「#,###」のため、値が0の場合は何も表示されません。


▲値は0でもセルには何も表示されない

値が「0」の場合は 1ケタの数字とはみなされていない ようです。

よく『数式の結果が0の場合に、セルに「0」を表示させたくない』といった相談がありますが、その場合はセルの書式を「#,###」に設定しておくとよいことがわかります。

以上で『エクセルの書式「#,##0」の「#と0の違い」を知っていますか?』は終了です。
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