機械式腕時計大好きなわたくし、h1r0です。
みなさんは「オメガ スピードマスター」という腕時計をご存知でしょうか。
時計好きの方ならご承知のとおり、1969年7 月 NASAによる人類初の月面着陸成功の際、宇宙飛行士である エドウィン・オルドリン博士 の腕に着けられていた腕時計が オメガスピードマスター なのです。
そのことから、海外ではスピードマスターのことを ムーンウォッチ(Moon Watch) と呼んだりします。
とにかくうんちくには事欠かない腕時計なのです。
月面着陸モデルと一般モデルの違い
現在はスピードマスターも様々な派生種が存在しますが、いわゆる月面着陸モデルは「オメガ スピードマスター プロフェッショナル クロノグラフ」(トップ画像)のみを指します。
ちなみにコレ「手巻き」です。
オメガスピードマスターと名乗るモデルの多くは文字盤に「AUTOMATIC」と書かれた「自動巻き」モデル。
でも、月面着陸モデルは手巻きです。
購入の際はご注意ください。(特に中古モデル)
なぜ便利な自動巻きではなかったのか?
では、なぜ便利な自動巻きではなかったのでしょうか。
理由は単純なことで、無重力空間では振り子の原理を利用した自動巻きは機能しないから。
手巻きモデルには、「AUTOMATIC」ではなく、小さな文字で「PROFESSIONAL」と書かれています。だから見分け方は簡単です。
宇宙飛行に耐えうる腕時計を選定するためのNASA(アメリカ航空宇宙局)による耐熱性、耐寒性、耐衝撃性など数々のテストをクリアして、栄えある「アメリカ航空宇宙局公認クロノグラフ」として選ばれたのが スピードマスター プロフェッショナル なのです。
裏蓋の刻印
オメガスピードマスタープロフェッショナルの裏蓋には、月面着陸モデルであることを証明する刻印があります。
中央には、オメガシーマスターから引き継がれている「シーホース」、そしてシーホースを囲むように「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON」(月面で装着された最初の時計)の文字が。
さらにはNASAの公認であることもしっかりと刻まれています。
これは私を含め月面着陸のストーリーに魅力を感じて購入した人にはたまらないのではないでしょうか。
アポロ13号の事故・奇跡の生還とスピードマスター
トム・ハンクス主演の映画「アポロ13」など、数々の映画の題材になった「アポロ13号」の大事故と乗組員の奇跡の生還。
この奇跡の生還劇は、スピードマスターなしでは語れません。
1970年、アポロ13号が前年の11号・12号に続き三度目の有人月面飛行をめざし月に向かう途中、酸素タンクが爆発するという大事故に遭遇しました。
航法用コンピュータが使用不能になったのですが「スピードマスター」を使ってロケット噴射時間の制御を行って見事に無事生還を果たしました。
これによってスピードマスターはこれまで以上の信頼を勝ち得たのです。
ちなみに、この記事に使用している画像のモデルは、オメガ オメガ スピードマスター プロフェッショナル Ref.145.022 前期ダイアルの 1990年モデルで、私の数少ない腕時計コレクションのひとつです。
そして、月面着陸のストーリーに魅了された私が購入した、人生初の「10万円超え時計」でもあります。
何百万円・何千万円・何億円という高級時計はこの世にいくらでも存在しますが、値段じゃないんだよなぁ。
オメガ スピードマスター プロフェッショナルには「男のロマン」が詰まっているのです。
みなさんも一本いかがですか?
オメガの公式HPはこちら。
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