セルに「ボツ」あるいは「済」「完了」などと入力すると、自動で行全体に取り消し線が入りグレーアウトされるようにしたい。
こんなことありませんか?
文字列は「ボツ」「完了」「済」以外にもいろいろなパターンに応用できます。
そこで今回は、採用フラグの列に「ボツ」マークを入れるだけで、その行全体に取り消し線を入れ、グレーアウトする方法について解説します。
「ボツ」マークを入れたら行全体をグレーアウトする
トップ画像では 3行目と4行目が「ボツ」になっているのですが、よく見てみると;
・A列の「ボツ」はグレーアウトのみ
・B列は取り消し線が入ってさらにグレーアウト
しています。
実は、A列とB列(=A列以外)は別々の設定をしています。
まずは「ボツ」マークを入力するA列をグレーアウトする設定から解説します。
指定の値を含むセルだけを書式設定
下のようなサンプルを使います。
▲A列の採用欄に「ボツ」マークを入れて管理する表
※画像はあくまでイメージです (笑)
セルA2からA5のセル範囲を選択します。
つぎにメニューの [ホーム] タブの [スタイル] セクションにある「条件付き書式」をクリックして、サブメニューに表示される「新しいルール (N)」をクリックします。
「新しい書式ルール」の上段にあるルール一覧から「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選択します。
下段の [ルールの内容を編集してください] の部分を下の画像のように設定します。
▲セルの値が「ボツ」ならセルの色をグレーアウトさせる
[OK] ボタンをクリックしてA列の設定は完了です。
セルA3とA4が グレーアウト されているのがわかります。
▲セルA3、A4がグレーアウトされた(B列はまだ)
つぎは、B列の書式設定の方法です。(B列以降に値がある場合は一括で設定します)
数式を使用して、書式設定するセルを決定
まず、セルB2からB5のセル範囲を選択します。
(C列も含めたければ、セルB2からC5の範囲を選択します)
つぎに、再び条件付き書式の「新しい書式ルール」を開きます。
「新しい書式ルール」の上段にあるルール一覧から「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
下段の [次の数式を満たす場合に値を書式設定 (O):] の部分には、以下の数式をセットします。
$A2 の部分はA列のみ絶対参照にします。
(2の前に$は入力しない)
▲セルはグレー系の色にする
▲さらに書式設定のフォントの「取り消し線」にチェック
設定後のイメージはこんな感じ。
「グレーアウト感」を強めたければ、セルの塗りつぶしだけでなくフォント自体のカラーもグレー系(背景よりも濃いグレー)にすると良いです。
[OK] をクリックして書式設定は完了で、「ボツ」の入力された3行目と4行目がグレーアウトされました。
下の画像は、フォントも濃いグレーに設定した場合です。
▲フォントもグレー系にすると「グレーアウト感」は強まる
以上で『「ボツ」と入力すると行全体が取消し線&グレーアウトする方法』は終了です。
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