エクセルの「エラーインジケータ」をご存知でしょうか?
前回の記事 で触れた「#REF!」や「#DIV/0!」「#NAME?」といった エラー値 のことではありません。
トップ画像をご覧のとおり、セルの左上に ときどき見かける 緑 のアレです。
今回は、エラーインジケータの持つ意味と、それを非表示にする方法について解説します。
エラーインジケータ
エラーインジケータとは
エラーインジケータとは、セルに入力された数式が間違っている可能性がある場合にExcelがやんわり警告してくれる機能です。
▲セルの左上に緑の三角マークが表示されるのが特徴
上のサンプルでは、セルC3にエラーインジケータが表示されています。
表示されている理由を確認すると、C列のセルにはA列とB列の積を求める数式が入っています。セルC2もそうです。
ところが、エラーインジケータが表示されているセルC3だけは「和」を求める数式が入っていました。
このように、周辺の数式とは違う数式が入っているセル があると、「数式の間違いではありませんか?」とエクセルが注意を促してくれるのです。
注)エラーのほんの一例です。
さらに、エラーインジケータが表示されているセルを選択すると、セルの左に [エラーチェックオプション] ボタンが表示されます。
インジケータを非表示にする
エラーチェックオプションボタン
[エラーチェックオプション] ボタンにマウスオンすると、エラーインジケータが表示されている理由が具体的に表示されます。
上のサンプルの場合、『このセルにある数式が、セルの周辺の数式と異なっています。』と表示されます。
さらに、ボタンをクリックすると下のように;
エラーインジケータに対する処理のオプションが示されます。
該当セルの周辺の数式と異なっていることが意図したものである場合は、[エラーを無視する(I)] をクリックします。
数式を修正する必要がある場合は、その他のオプションを選んでクリックします。
今回のケースは本来「積」を求めるので、[数式を上からコピーする(A)] をクリックします。
オプションの選択が完了すると、数式は「足し算」から「掛け算」に書き換えられ エラーインジケータは消えます。
▲エラーインジケータが消えた
『エラーインジケータを消す・非表示にする方法』は以上です。
知っているのと知らないのとでは大違い。
仕事や勉強にうまく活用してください。
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