名古屋めしの第二弾は「きしめん」。
みなさんはご存知だろうか? 新幹線名古屋駅のホームにある、きしめん屋さんのことを。
「なーんだ、立ち食いそばの類か」と思うなかれ!
ここは名古屋でも美味いと評判のきしめん屋なのだ。
きしめん 住よし
名古屋駅 きしめん 住よし
出張族、特に新幹線利用者にはおなじみの「きしめん 住よし」。
場所は、新幹線名古屋駅の 上り線・下り線それぞれのホーム の南端(大阪方面)にあるので、名古屋駅で降り立つことのない方でもその存在だけは知っているという方も多いはずだ。
開業は1961年!
開業は新幹線開業前の1961年(昭和36年)。
新幹線開通は1964年だから、新幹線よりも歴史があるということになる。
▲上りホームから見た2軒の「住よし」。ファンは並んででも食べたいのだ。下りホームの店にも行列が。
「上りが美味い」は都市伝説?
今回は東京から向かったので、到着したのは名古屋駅の上りホーム。
ウソかマコトか、出張族の中で伝わる「上りホームの方が美味い」説。
わたしの仕事仲間は関西出張のときに、新幹線をわざわざ自由席で購入して名古屋で途中下車し、「住よし」のきしめんを食べてから再び新幹線に乗車している。(実話)
今回はその検証ではないので食べ比べたりしないが、なんとなく「上りでよかった」感がある。
住よしのメニュー
まずは店の外にある券売機でチケットを購入。
温かい麺と冷たい麺を合わせて、ざっと30種類弱あるだろうか。
トッピングのメニューも豊富なので、バリエーションはさらに広がる。
▲黄色いボタンは温かい麺、赤いボタンはトッピング、青いボタンは冷たい麺、大盛り券やおいなりさんは白ボタン
JR東海のICカード『TOICA(トイカ)』でも購入できるのは、新幹線のホームならでは。
個人的に気になったメニューをざっと紹介すると;
・名古屋コーチンきしめん 870円 ← 名古屋らしい
・みそきしめん(玉子入り)620円 ← こちらも名古屋らしい八丁味噌ベース
・にしん入りきしめん 620円 ← にしんって名古屋なの?
私が購入したのは、1番人気の「かき揚げきしめん(玉子入り)」。
暗黙のルール
店内は満員だったので順番を待って入店。
皆さん黙ってチケットをカウンターにスッと出す。
私も例に習い、黙ってチケットをカウンターに。
カウンターの中では、おばちゃんが二人で切り盛りしている。
(おーい、こっち見てくれよ。。。チケット見てくれないの?)
と思っていた矢先、「ハイ、お待ちどー」と、券を購入した かき揚げきしめん が私の目の前に置かれて、チケットを引き取った。
おばちゃん、ちゃんと見てたのか。やるなぁ
ってか、いつの間に券面見たんだろうか?スゲー
ちなみに、私の次に店に入ってきたオッサンがチケットをおばちゃんに手渡ししようとしたら、「カウンターに置いて!」ってすごい勢いで怒られてた。
ここでは おばちゃんの方がエライ のだ。
かき揚げきしめん(玉子入り)
お待たせしました。
これが住よし1番人気の、「かき揚げきしめん(玉子入り)」だ!
(あ、おばちゃん、ネギがピロッて)
なかなか立派なかき揚げが乗っていて、たっぷりのネギと鰹節がこれでもかと載る。
かつお節の香りが食欲をそそる。
玉子は生たまごではなく温玉だった。(写真右側)
店を出てから気づいたのだが、券売機に「夏期の間、玉子は全て温泉玉子にて提供しています。」と書いてあった。
衛生面を考えるとベターですな。
そしてなにより、わたしは温玉好き。
他にもきしめんは食べたことがあるけど、もっと太い麺も食べたことがある。
でも、このくらい(の太さ)が食べやすい気もする。
食感はツルツルでのど越し、口当たりよし。
コシは強くない。讃岐うどんの様なコシを期待してはいけませんよ。
つゆは関西のうどんのそれに近い。
あっさり鰹だしでホントに美味しい。「上品なお味」ってヤツ。
かき揚げも海老が思ったより大きくて立派で美味しい。
まとめ & 店舗情報
1961年開業の「きしめん住よし」。
名古屋でいちばんウマいきしめんが駅のホームにあるなんて、最初は不思議に思った。
けど、立ち食いならではの高い回転率で多くの客、しかも旅慣れた食通たちの味覚を相手にしてきたことを考えれば、現在の評判も「なるほど」と思い直した。
やっぱり上り線側と下り線側で売り上げ争いなんてあるのだろうか?
そこは企業だからあるんだろうなぁ
これからも多くの旅人や企業戦士のお腹を、その最高の味で満たしてほしい。
店 名: 名古屋駅 きしめん住よし
所在地: 新幹線名古屋駅 上りホーム・下りホーム
営 業: 06:00〜21:30
(ラストオーダー21:20)
公式HP: 株式会社ジャパン・トラベル・サーヴィス
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