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エクセルで連番をローマ数字で振るシンプルな方法




過去に当サイトで『エクセルで連番にならないときの解決法いろいろ』という記事を書きました。
アクセス数など見ていると、自動で連番を振る仕組みに対するユーザーの皆さんの関心の高さがうかがえます。

そこで今回は「ローマ数字」で連番を振る方法についてピックアップします。

作成している資料の体裁上、算用数字 (アラビア数字) よりも ローマ数字 が適している場合もあるので応用テクとして覚えておいてください。

連番を振る関数

ROW関数やCOLUMN関数関数が便利

ローマ数字のまえに、まず連番を振るには ROW関数COLUMN関数 が便利です。

エクセルで連番にならないときの解決法いろいろ』の記事をご覧になった方は ROW関数についてすでにご存知ですが、少し復習しておきましょう。
不要な方はここは読み飛ばしてください。

ROW関数とは、参照の行番号を返す関数で書式は;

ROW ( [参照] )

のように表されます。
ROW関数は、縦方向に連番を振りたいときに便利で、下図のように行数から定数をマイナスすることで簡単に連番が振れます。


▲セルの行番号から定数「2」を引けば連番になる

一方、COLUMN関数とは 参照の列番号を返す関数で書式は;

COLUMN ( [参照] )

のように表されます。

COLUMN関数関数は、横方向に連番を振りたいときに便利で、下図のように列数から定数をマイナスすることで簡単に連番が振れます。


▲セルの列番号から定数「2」を引けば連番になる

ローマ数字を発生させる関数

さて、ローマ数字を如何に発生させるかですが、ROMAN関数 を使うと便利です。

ROMAN関数とは

ROMAN関数とは、アラビア数字をローマ数字を表す文字列に変換する関数で書式は;

ROMAN ( 数値, [書式] )

のように表されます。


▲セルD1の値をローマ数字化した

関数の補足
ROMAN関数で注意すべき点は「ローマ数字は文字列として返される」ことです。
数値としては扱えないので、ローマ数字化されたあとは計算には利用できません。
ローマ数字で計算するケースはないとは思いますが。。。

ROMAN関数とROW関数・COLUMN関数を組合せる

ここからが本題です。
ローマ数字で連番を振るには、ROMAN関数ROW関数COLUMN関数を組合せます。

下図は縦方向にローマ数字の連番を振るサンプルですが、セルA3に入る数式は;

=ROMAN ( ROW ( ) -2 )

となり、ROMAN関数でROW関数を包み込むように組合せます。


▲数式を下の行にコピーして完成。

そして、横方向に連番を振る場合は、ROMAN関数COLUMN関数 を組合せます。

サンプルのセルC3に入る数式は;

=ROMAN ( COLUMN ( ) -2 )

となります。


▲こちらも右の列に数式をコピーして完成です。

エクセルで連番をローマ数字で振るシンプルな方法』は以上です。
他の関連記事とあわせて仕事や趣味に役立ててください。

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