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エクセル検索機能の裏ワザ7選|作業効率が劇的に上がるテクニック集

Excelの「検索」機能は、ただ文字を探すだけのツールではありません。
実は、条件を工夫したり、関数や書式と組み合わせることで、
データ分析やエラー検出にも使える強力な“裏ワザ” になります。
ここでは、知っておくと仕事が格段に速くなる検索機能のテクニックを紹介します。



1. 検索オプションで「完全一致」+「数式内」も検索

多くの人は「Ctrl+F」で簡単検索をしていますが、検索オプション を開くと一気に精度が上がります。
検索ダイアログの「オプション」をクリックし、

・ 「セル内容が完全に一致する
・ 「数式内を検索する
の2項目を活用しましょう。
これにより、参照セル名や特定の文字列を含む数式も一括チェックできます。


▲検索オプションで“完全一致”と“数式内を検索”を有効に

2. ワイルドカード(*と?)であいまい検索

「社員リスト_2025.xlsx」など、ファイル名や商品コードにパターンがある場合は、
*」や「?」などの「ワイルドカード」を使ったあいまい検索が便利です。

・ 「売上*.xlsx」→「売上1.xlsx」「売上データ.xlsx」など全てヒット
・ 「??社」→「東京社」「大阪社」など2文字+「社」を探す
ファイルや商品コードの表を扱うときに重宝します。

3. 検索結果を一覧表示して一括確認

検索ダイアログの「すべて検索」ボタンを押すと、該当セルが一覧で表示されます。
この一覧はクリックでジャンプできるため、大量データの中から該当箇所だけを一気に確認 できます。
特に「エラー」「未入力」「仮」といった特定語を探すときに便利です。


▲『すべて検索』で該当セルが一覧表示され、クリックでジャンプ可能

4. 条件付き書式で“検索後”を可視化

検索だけではなく、条件付き書式 で該当データをハイライトするのも裏ワザです。
例:特定の文字を含むセルを自動で色付け

1. 範囲を選択
2. [ホーム] → [条件付き書式] → [新しいルール]
3. 「次の数式を満たす場合に書式設定」
→ `=SEARCH("重要",A1)`
この設定で、「重要」を含むセルだけが色付きに。視覚的に探しやすくなります。


▲条件付き書式に SEARCH関数 を使えば、特定キーワードを自動で色分け

5. 関数「SEARCH」+「IF」で検索結果を自動表示

関数を使えば、検索結果をリスト化することも可能です。
例:
`=IF(ISNUMBER(SEARCH("東京",A2)),"該当","")`
この式を使うと、「A2に“東京”が含まれていれば“該当”」と自動判定。
大量データでも目視せずに検索結果を管理できます。

6. FILTER関数で動的検索リストを作る

Excel 365や2021以降なら、FILTER関数 で「リアルタイム検索リスト」を作成できます。
例:
`=FILTER(A2:C100,ISNUMBER(SEARCH("山田",A2:A100)))`
これにより、「山田」を含む行だけを別表に抽出できます。
更新にも自動対応するため、レポート作成時に非常に効率的です。


▲FILTER関数で『山田』を含む行だけを自動抽出

7. シートをまたいだ検索で全体チェック

「Ctrl+F」は基本的にアクティブシート内だけですが、
「検索場所」で「ブック全体」を選べば、全シート横断検索 が可能です。
リンク切れのチェックや、特定の担当者名を全シートから探すときに役立ちます。

まとめ|検索機能を極めると“探す時間ゼロ”に

Excelの検索機能は、単なる文字探しを超えて、
「データ分析」「エラーチェック」「レポート作成」にまで応用できます。
今回紹介した7つの裏ワザを活用すれば、“探す手間”がほぼゼロの効率的な作業環境 を実現できるでしょう。

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