今回は「今日の日付」が入力されいるセルに移動する(ジャンプする)方法です。
日付が1行ずつ(1列ずつ)記録されている膨大なデータの中から、今日の日付 の行や列を探して移動するのは一苦労ですよね。
関数を使えば「今日の日付に移動」という リンク をクリックするだけで、今日の日付 の行や列に一気にジャンプしてくれます。
日付が縦方向に入力されている場合と、横方向に入力されている場合、数式が違うので両方のケースについてわかりやすく解説します。
今日の日付のセルに移動する
今日の日付のセルに移動するには、毎日変化する「今日の日付」を求める関数が必要です。
その関数が TODAY関数 です。
TODAY関数
TODAY関数とは、現在の日付を表すシリアル値を返す関数で、数式は;
となります。
これで常に「今日の日付」が求められます。
今日の日付のセル位置を求める
次に、TODAY関数で求められた「今日の日付」が入るセルの位置を求めます。
日付が縦方向に入力されているか、横方向に入力されているかで使う関数の数が違います。
MATCH関数
日付の入力方向が縦でも横でも必要なのが MATCH関数 です。
MATCH関数とは、検査範囲内を検索し、検査値と一致する要素の配列内での相対的な位置を表す数値を返す関数(むずかしい表現なので下で解説)で書式は;
のように表されます。
前述の TODAY関数を MATCH関数に組み込むと;
となります。つまり「今日の日付」を検索するということです。
ADDRESS関数
日付が横方向に入力されている場合は、MATCH関数 のほかに ADDRESS関数 も必要になります。
ADDRESS関数とは、指定したセルの参照を文字列の形式で返す関数で書式は;
のように表されます。
数式への組み込み方は、下の実践サンプルで解説します。
目的のセル位置に移動する
今日の日付とそのセル位置がわかったら、そこにジャンプします。
目的の位置へのリンクを作る関数が HYPERLINK関数 です。
HYPERLINK関数
HYPERLINK関数とは、ショートカットまたはジャンプを作成してくれる便利な関数で書式は;
のように表されます。
次はいよいよ実践編です。
実践サンプル
最後は、これまで説明してきた関数を組み合わせて「今日の日付」が入力されいるセルに移動するサンプルです。
冒頭でも述べたとおり、日付が縦方向に入力されている場合と、横方向に入力されている場合、数式が違うので両方のケースについて解説します。
※サンプルの「今日の日付」は、2018年6月24日 とします。
日付が縦方向に並んでいる場合
下の例は、日付が縦方向(A列)に並んでいます。
セルC1には既にリンクが作成されていますが、そこに入る数式は;
となります。
#A の部分が「A列」を指定しています。
MATCH関数の「検索範囲」は A:A で、今日の日付の「行番号」を求めます。
リンクをクリックすると、今日の日付「6月24日」のセルA57に移動します。
▲セルA57にジャンプした!
日付が横方向に並んでいる場合
次のサンプルは、日付が横方向に(3行目)に並んでいます。
この場合、セルC1に入る数式は;
となります。
検索対象の行番号が「3」で固定、列が複数あるため「セルの座標」を指定するのに ADDRESS関数 を使用します。
今回の MATCH関数の役割は、3行目の中で「今日の日付」の 列が何列目か を番号で返すことです。
リンクをクリックすると、今日の日付「6月24日」のセルX3に移動します。
▲セルX3にジャンプした
以上で『エクセルで今日の日付のセルに移動する方法』は終了です。
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