関数 EXCEL&VBA

エクセルのFILTER関数の使い方

エクセルで大量のデータを扱っていると、「特定の条件に合うデータだけを抽出したい」という場面はよくありますよね。
そんなときに便利なのが FILTER関数 です。
この記事では、エクセルのFILTER関数の基本的な使い方から、よくある使用例までをわかりやすく解説します。



FILTER関数とは?

FILTER関数は、指定した条件に一致するデータのみを抽出できる新しい関数で、Office 365(Microsoft 365)以降のエクセルで使用可能です。
従来の「フィルター機能」とは異なり、関数としてセルに書けるため、自動化や別シートへの反映がしやすくなります。

FILTER関数の基本構文

=FILTER配列, 条件, [見つからない場合の値]

配列:抽出したい元のデータ範囲
条件:抽出の基準になる条件式
見つからない場合の値(省略可):条件に一致するデータがなかったときに表示する値

FILTER関数の使い方:基本例

例えば、以下のような表があるとします。

この中から「営業部」のデータだけを抽出したい場合、FILTER関数の使い方は以下のようになります。

=FILTERA2:C4, B2:B4="営業部", "該当なし"

この数式では、B列(部署)の値が「営業部」に一致する行だけが抽出されます。


▲B列(部署)が「営業部」の行だけが抽出された!

FILTER関数の応用例:複数条件で抽出

FILTER関数では 複数条件 を組み合わせる 使い方もできます。
たとえば「営業部」かつ「売上が 60,000以上」の条件で抽出する場合は、次のように記述します。

=FILTERA2:C4, (B2:B4="営業部") * (C2:C4>=60000), "該当なし"

2つの条件をアスタリスク(*)でつなぐのがポイントです。

FILTER関数が使えないときの注意点

FILTER関数は便利ですが、以下のような注意点があります:

・Excel 2019以前のバージョンでは使用不可
・抽出先のセルに十分なスペースがないと、#SPILL! エラーが出る
・条件の範囲とデータの範囲が一致していないとエラーになる

これらの点に注意して、正しくFILTER関数を使いましょう。

まとめ:エクセルでのデータ抽出にFILTER関数を活用しよう

FILTER関数は、エクセルでのデータ抽出を格段に効率化できる関数です。
使い方をマスターすれば、条件付きで別シートにデータを抽出したり、ダッシュボード的な表示を作ることも可能です。
ぜひこの記事を参考に、実際にFILTER関数を使ってみてください。

関連記事・広告






-関数, EXCEL&VBA
-,