標準偏差とは?
標準偏差とは、データのばらつきを表す指標の一つです。
データが 平均値からどれだけ散らばっているか を示し、標準偏差が大きいほどデータのばらつきが大きいことを意味します。
たとえば、テストの点数がクラス内で平均点に近い場合、標準偏差は小さくなり、点数がばらついている場合、標準偏差は大きくなります。
標準偏差は統計分析や品質管理、リスク評価など様々な分野で利用されています。
エクセルでは、この標準偏差を簡単に計算することができます。
エクセルには標準偏差を求める関数が用意されており、データの散らばりを迅速に可視化することが可能です。
以下では、エクセルを使って標準偏差を求める方法を具体的に解説していきます。
エクセルで標準偏差を求める手順
ステップ1:データを準備する
まず、エクセルにデータを入力します。
標準偏差を計算するための数値データを、1列または1行に並べて入力してください。
例えば、テストの点数データが以下のようにセルに入力されているとします。
ステップ2:「STDEV.P」と「STDEV.S」の関数を理解する
エクセルには、標準偏差を求めるための2つの関数があります:
・ STDEV.P:母集団全体に対する標準偏差を計算します。全データが集まっている場合に使用します。
・ STDEV.S:標本データに基づく標準偏差を計算します。全データの一部を利用する場合に使います。
通常、すべてのデータが手元にある場合は「STDEV.P」を、部分的なデータを扱う場合は「STDEV.S」を使用します。
ここでは、例として「STDEV.P」を使った標準偏差の求め方を説明します。
ステップ3:「STDEV.P」関数を使って標準偏差を求める
1. 計算結果を表示させたいセルを選択します。
2. 次に、関数を入力します。`=STDEV.P(` と入力し、括弧内に標準偏差を求めたいデータ範囲を指定します。
例えば、A2からA6までのデータの標準偏差を求めたい場合、次のように入力します。
3. Enterキーを押すと、指定した範囲のデータに基づいて標準偏差が表示されます。
ステップ4:複数のデータ範囲に対して標準偏差を求める
複数のデータ範囲に対して標準偏差を求めたい場合も、同様の手順で計算が可能です。
異なる範囲をカンマで区切って指定することで、複数の範囲を指定できます。
例えば、A2からA6とB2からB6のデータに基づいて標準偏差を求める場合、以下のように入力します。
エクセルで標準偏差を活用する場面
標準偏差はデータのばらつき具合を視覚化するのに役立ち、品質管理やリスク分析など多岐にわたる用途で活用できます。
エクセルで標準偏差を求めることにより、データの分布や変動の特徴を簡単に把握できます。
エクセルの標準偏差機能を活用することで、データ分析の精度を高めましょう。
まとめ
エクセルを使って標準偏差を求める方法について解説しました。
標準偏差の計算は複雑に感じるかもしれませんが、エクセルの「STDEV.P」や「STDEV.S」関数を使うことで、簡単に計算が可能です。
データのばらつきを確認し、視覚的な判断材料としてぜひ活用してみてください。
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