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Excelで複数シートを一括集計する方法

Excelでのデータ管理が複数シートに渡る場合、各シートのデータを集計して一つの結果を得たい場面がよくあります。

例えば、各月ごとに異なるシートに売上データを入力していると、年ごとの合計を簡単に出したいと思うでしょう。
この記事では、「Excel 複数シート 集計」を実現するために便利な関数をいくつか紹介し、それぞれの使い方を解説します。



SUM関数で複数シートの数値を集計する

最も基本的な集計方法として、複数シートのデータを合計する際に便利な関数が「SUM」です。

例えば、「1月」「2月」「3月」といったシートに売上データがある場合、1年間の合計売上を一括で算出できます。

SUM関数の使い方

1. 集計したいセルの位置を確認します。
_ここでは、各シートの「B2」セルに売上データが入っていると仮定します。
2. 集計を行いたいシート(ここでは「集計」シートとします)を選択し、SUM関数を入力するセルに
_=SUM(1月:3月!B2)」と入力します。

このように、シート名を範囲指定(「1月:3月」)して「!B2」とセルを指定することで、対象範囲内のシートすべてのB2セルの値を合計します。

SUMIF関数で条件付き集計を行う

複数シートにまたがるデータを条件付きで集計したい場合には、SUMIF関数を活用すると便利です。

例えば、売上が特定の金額以上であるデータのみを集計したい場合、SUMIF関数で「売上が5000以上のセルだけを合計する」といった条件を設定できます。

SUMIF関数の使い方

1. 各シートで条件に当てはまるデータを探し、集計シートに反映させたいセルを決めます。
2. SUMIF関数を使用して、各シートごとに条件を適用して合計を計算するように設定します。

ただし、SUMIF関数は直接複数シートを指定して一括集計することができません。
そのため、各シートごとにSUMIF関数を設定し、最終的にそれらをさらにSUM関数で合計する方法が一般的です。

INDIRECT関数でシート名を動的に指定する

INDIRECT関数は、シート名やセルの範囲を文字列として指定できるため、動的にシート名を変更したい場合に便利です。

例えば、1月から12月までのシートを順番に集計する場合、シート名を「1月」「2月」と連続して指定するのではなく、セルの中でシート名を変数として参照できるため、効率的に集計できます。

INDIRECT関数の使い方

1. まず、集計シートのセルにシート名(例えば「1月」「2月」など)を入力しておきます。
2. 次に、INDIRECT関数を使用してそのセルを参照し、数式でシート名を動的に変更します。

例:= INDIRECT("'" & A2 & "'!B2")

この場合、A2セルに「1月」と入力されている場合、「1月」シートのB2セルの値が取得されます。
シート名の変更がセル参照により自動で行われるため、複数シートの集計を効率的に行うことができます。


▲セルA2の値('1月')と同じ名前のシートのセルB2の値を取得できた!

3D集計でシート範囲を一括指定

Excelでは「3D集計」と呼ばれる方法で、特定のシート範囲を指定して一括集計が可能です。
この方法を使えば、1月から3月までのデータを簡単に一つの式で合計できます。

1.オートSUMボタンをクリック
2.1月のシートタブをクリック
3.Shiftキーを押しながら3月のシートタブをクリック
4.集計したい値が入っているセルB2をクリック
5.Enterキーをクリック

例: `=SUM(1月:3月!B2)`
※結果として得られた数式は、記事冒頭のSUM関数と同じかたちになります。

この手法を使うと、1月から3月のシートにあるB2セルの値が全てをかんたんに合計できます。
シートを増やしたり削除したりしても、指定範囲の中であれば自動で更新されるので便利です。
※2月のシートを削除してもエラーにはならず、その後新たに2月シートを追加すると数値が加算されます。

まとめ

Excelで複数シートの集計を行う方法として、SUM関数、SUMIF関数、INDIRECT関数、3D集計の4つのアプローチが便利です。

シートの数が多い場合でも、これらの関数を使うことで効率的にデータを集計できます。
これらのテクニックを活用して、「Excel 複数シート 集計」を簡単に実現してみましょう。

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