エクセルで作業をしていると、「文字列を置換したい」という場面に出くわすことが多々あります。
例えば、データの形式を揃えたり、誤った値を修正したりする際に、文字列を簡単かつ正確に置換できると非常に便利です。
本記事では、エクセルで使える文字列置換に関連する主要な関数と、その具体的な使い方を解説します。
文字列を置換する際に便利な関数
1. SUBSTITUTE関数
SUBSTITUTE関数 は、文字列の中で特定の文字や単語を別のものに置き換える際に使います。
この関数は、以下の書式で使用します:
・ 文字列: 置換対象となるテキスト(セル参照も可能)
・ 検索文字列: 置換したい文字または単語
・ 置換文字列: 新しく置き換える文字または単語
・ 置換対象: オプション項目で、何番目の一致を置き換えるかを指定(省略時はすべて置換)
使用例
セルA1に「apple, orange, banana」という文字列があるとします。
ここで「apple」を「grape」に置き換えたい場合、以下のように入力します:
結果:`grape, orange, banana`
▲「apple」が「grape」に置換された
2. REPLACE関数
REPLACE関数 は、特定の位置にある文字列を別の文字列で置き換えたいときに使います。
この関数の書式は以下の通りです:
・ 文字列: 置換対象となるテキスト(セル参照も可能)
・ 開始位置: 置換を始める文字の位置(1から始まる)
・ 文字数: 置き換える文字数
・ 置換文字列: 新しく置き換える文字
使用例
セルA1に「123-456-789」というデータがあり、先頭の「123」を「ABC」に置き換えたい場合、以下のように入力します:
結果:`ABC-456-789`
▲セルA1の1文字目から3文字分(=123)が『ABC』に置換された
3. FIND関数との組み合わせ
場合によっては、置換したい文字列の位置が動的に変わることがあります。
このような場合、FIND関数 を使用して特定の文字列の位置を取得し、それを REPLACE関数と組み合わせると柔軟な操作が可能です。
使用例
セルA1に「ID: 12345」という文字列があり、「12345」の部分を「67890」に置き換えたい場合:
結果:`ID: 67890`
Excelの「置換」機能を使う
エクセルの関数だけでなく、組み込みの「検索と置換」機能も非常に強力です。
この機能を使えば、関数を入力することなく文字列を置き換えることが可能です。
操作手順
1. キーボードで `Ctrl + H` を押します(Macでは `Command + H` )。
2. 「検索する文字列」に置換対象の文字列を入力します。
3. 「置換後の文字列」に新しい文字列を入力します。
4. 「すべて置換」をクリックすると、全ての該当箇所が置換されます。
まとめ
エクセルで文字列を置換する方法には、関数を使ったアプローチと「検索と置換」機能を活用する方法があります。
・ 複雑な文字列操作を自動化する場合には SUBSTITUTE関数 や REPLACE関数 を使用。
・ 簡単に文字列を置換したい場合には、「検索と置換」機能が便利。
それぞれの方法を状況に応じて使い分けることで、エクセルでの作業効率が大幅に向上します。
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