エクセルは多くの業務で使われる基本ツールですが、作業効率が悪いと感じたことはありませんか?
同じ作業でも、ちょっとした工夫を知っているだけで、作業時間を大幅に短縮できます。
この記事では、エクセル作業を3倍速くするための裏技を5つのポイントに絞ってご紹介します。
1. 【テーブル機能】で入力・集計・並び替えが一括管理
大量のデータを扱うとき、「セルの書式がズレた」「集計が反映されていない」などのトラブルが起きやすくなります。
そんなときに活躍するのが「テーブル機能」です。
テーブル機能を使うと以下のような利点があります:
- データの追加に自動で対応
- フィルター機能が自動で適用される
- 書式や数式の一括適用が可能
使い方:データ範囲を選択し、「挿入」タブ →「テーブル」をクリック。
「先頭行を見出しとして使用」にチェックを入れればOKです。
▲テーブル機能を使えば、データの追加・集計も自動化されて作業がスムーズに
2. 【ショートカットキー】でマウス操作を最小限に
作業スピードを上げるうえで、「ショートカットキー」の活用は欠かせません。
とくによく使う以下のショートカットは、ぜひ覚えておきたいところです。
操作内容 | ショートカット |
---|---|
元に戻す | Ctrl + Z |
やり直す | Ctrl + Y |
行全体を選択 | Shift + Space |
列全体を選択 | Ctrl + Space |
セルの書式設定 | Ctrl + 1 |
これらのキー操作を使えば、カーソル移動やメニュー選択にかかる時間を大幅に短縮できます。
3. 【条件付き書式】で重要なデータを一目で把握
膨大なデータの中から、特定の条件に合うセルを見つけるのは時間がかかります。
そんなときは「条件付き書式」を使いましょう。
たとえば:
- 売上が10万円以上の行を強調表示
- 締切が過ぎた日付を赤く表示
- 「未完了」のタスクを黄色に色分け
設定方法:「ホーム」タブ →「条件付き書式」→「新しいルール」→「セルの値に基づいてすべてのセルを書式設定」
データの可視化が進むことで、判断もスピーディーになります。
4. 【フラッシュフィル】で入力作業を自動化
同じパターンの文字列を複数入力する場面では、「フラッシュフィル」機能が非常に便利です。
たとえば、「山田 太郎」から「山田」だけを取り出したいときや、メールアドレスを自動生成したいときに使えます。
使い方:
- 最初の1行だけ手動で入力
- そのセルを選択し、「データ」タブ →「フラッシュフィル」
これでエクセルが自動的に規則を判断し、残りのセルを一括で入力してくれます。
5. 【名前の定義】で数式の管理を簡単に
「=SUM (B2:B100)」のような数式では、範囲が何を意味しているか分かりづらいですよね。
そんなときは「名前の定義」を使って、セル範囲に意味のある名前をつけると便利です。
設定方法:
- セル範囲を選択 →「数式」タブ →「名前の定義」
- 「売上合計」「担当者一覧」など、わかりやすい名前をつける
以降は =SUM(売上合計)
のように名前で数式が書けるため、可読性が格段にアップします。
まとめ:エクセル効率化のコツは「ちょっとした工夫」
エクセル作業を3倍速くするには、複雑な関数やマクロを使わなくても、今回ご紹介したような基本機能を活用するだけで十分です。
- テーブル機能でレイアウトのズレを防ぐ
- ショートカットキーで手数を減らす
- 条件付き書式で判断時間を短縮
- フラッシュフィルでパターン入力を一括化
- 名前の定義で数式をわかりやすく管理
これらを日々の作業に取り入れることで、見違えるほど効率的にエクセルを使いこなせるようになります。
まずはひとつでも試してみてください。
継続すれば、確実に作業スピードが上がりますよ。
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